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発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)

発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)は、新生児や乳児の病気の中でも股関節の異常として多く見られる股関節障害の一つです。女の子の発症が圧倒的に多い疾患です。発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の多くは生後の日常生活を改善したり、装具療法で改善されます。早期治療がポイントになります。

発育性股関節形成不全の原因

乳幼児の股関節は柔らかく未発達(15歳ころまで股関節は成長します)で不安定な状態のため、股関節障害を発症しやすい傾向があります。
人種や遺伝などの内的因子の影響を受けて生まれることで、股関節を脱臼しやすい不安定な状態の乳児が、育児の過程で股関節を脱臼しやすい姿勢におかれる外的因子が加わることが、発育性股関節形成不全の原因とされています。間違った育児習慣(脚を伸ばした状態でオムツをする、厚いオムツなど)で股関節が外れることが多いといわれています。

発育性股関節形成不全の症状・検査・診断

大腿骨の骨頭は関節包に覆われた状態で脱臼しているため、脱臼している乳児にはに痛みはありません。一人歩きができるようになって、歩き方がおかしいこと(跛行)に周囲が気付くことが多いです。 早期発見(生後3か月前後での発見)が重要です。開排制限(股関節の開きが悪い)、大腿皮膚溝の非対称(大腿のシワが非対称)を確認する検査は乳児健診で用いられる検査ですが、これらの症状があるとしても必ずしも脱臼していることにはなりません。ただ、脚の短縮やクリックサインが認められる場合には股関節の異常が疑われ、X線検査(レントゲン)やエコー検査などで画像診断が行われます。脱臼の重症度を正確に評価することが適切な治療に繋がります。

発育性股関節形成不全の治療

治療開始の時期や脱臼の重症度で治療法が違います。乳児期に発見された場合、リーメンビューゲル法と呼ばれる装具療法が行われ約80%が修復されるとされています。この治療法で修復ができない場合、牽引療法や手術療法が検討されます。

発育性股関節形成不全の予後

股関節は15歳ころまで成長しますから、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の治療後は、股関節の成長が終了するまで経過観察が必要になります。リーメンビューゲルで治った場合は、経過は順調に進むことが殆どですが、徒手整復や観血整復では、5歳前後に追加の手術が必要になることがあります。

※周産期:妊娠22週から生後満7日未満
※先天性股関節脱臼は、周産期や出生後の発育する過程で脱臼が生じることから、発育性股関節形成不全と呼ばれるようになりました。発育性股関節形成不全は、従来の先天性股関節脱臼に、先天性股関節亜脱臼と臼蓋形成不全症の概念を含みます。

 - 子供の股関節の病気

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