股関節痛情報館

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ペルテス病

ペルテス病は稀な病気ですが、見過ごすことのできない子供特有な股関節の病気です。ペルテス病は大腿骨頭の阻血性壊死(血液が通わずに細胞が死ぬ事)を起こす病気です。年齢4~8歳(特に6歳頃)の子供に発症し、男児が女児よりも約5倍と多い病気です。ペルテス病の約8割が片側性で、両側性の場合でも同時の発症は稀です。一般的には、身長が低く、活発で元気な男の子に多いといわれています。

子どもが、熱はないのに、足を引きずったり、股関節から膝にかけての痛みを訴えるときは、成長痛だろうなどと軽く考えずに整形外科の診察を受けることが大切です。ペルテス病は数年後には血流が回復するのですが、進行する間に、股関節に体重がかかることで、壊死して弱くなった大腿骨頭が潰れて大腿骨頭の変形が残ったり、無症状のまま大人になって変形性股関節症の原因になることがあります。

ペルテス病の原因と症状

ペルテス病は、血行障害が原因で大腿骨骨頭が壊死する病気です。血の流れが悪くなるのは一時的なもので、後に血流は元に戻ります。ただ、どうして血流が一時的に悪くなるか、どうして血流が元通りに正常化するのかは分かっていません。
ペルテス病の初期症状は、跛行(足を引きずって歩く)と痛みです。運動すると痛みが強くなります。ペルテス病は股関節の病気ですが、膝周辺の痛みを訴えることが多いのが特徴です。また、あぐらをかきにくい、股関節をひねると左右の動きが違うなどの股関節の動きの制限が生じます。

ペルテス病の診断と治療

ペルテス病は、診察や画像診断(X線検査、MRI、超音波検査など)で総合的に診断されます。ペルテス病の治療は、いかに骨頭変形を少なくして、後に変形性股関節症に移行することを予防するかです。ペルテス病は、発症年齢や病態・病期によって、経過観察だけで治療は必要でないケースや、装具治療(保存療法)や手術治療が必要なケースがあります。
発症年齢が5歳未満の場合は予後が良好といわれています。それ以降の発症年齢の場合では、骨頭の壊死範囲が広くなるに従って予後も悪くなるといわれています。そのことから、早期発見と早期治療が重要になります。

※大人で発症する大腿骨頭壊死症も大腿骨頭の血流が悪くなって大腿骨が変形する病気ですが、ペルテス病との大きな違いは、血流の再開がないことです。

※ペルテス病の初期症状と同様の症状があるため鑑別が難しい股関節の病気に単純性股関節炎があります。単純性股関節炎は炎症だけで骨の壊死はありません。

 - 子供の股関節の病気

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