股関節痛情報館

股関節の痛みや変形性股関節症など股関節の病気原因症状治療予防ストレッチについての情報です

股関節が痛い病気や障害

成人と子どもでは、股関節の病気や病態に違いがあります。成人の股関節の病気として、変形性股関節症、大腿骨頭壊死、慢性関節リウマチが3大股関節疾患としてあげられ、最も頻度が高いのが変形性股関節症です。子どもの股関節の病気では、股関節の病気によって好発する年齢に違いがあり、股関節の病気なのに、痛みが股関節でなく膝関節や大腿部にあることもあります。

股関節に痛み症状がある病気

 変形性股関節症

変形性股関節症とは、何らかの原因で股関節の軟骨が磨耗して股関節に痛みが出たり歩行困難になる病気です。加齢に伴い発症頻度は増加します。股関節に体重がかかることで症状が出やすく、初期は動作の始めに股関節に強い痛みがあって、動作することで軽快します。症状が進行すると股関節の痛みは持続的になり歩行障害が起こり日常生活にも影響が出ます。

 特発性大腿骨頭壊死症

特発性大腿骨頭壊死症とは、成人の大腿骨頭阻血性壊死で、原因は不明ですが、ステロイド剤の使用、SLE、アルコール多飲、大腿骨頚部骨折、股関節脱臼などが原因の場合もあります。突発的な股関節、大腿、膝にかけての痛みがあります。階段を踏み外したときや、重い物を運ぶときに痛みがあります。

 ペルテス病

ペルテス病とは、大腿骨頭の阻血性壊死(血液が通わずに細胞が死ぬ事)を起こす病気です。年齢4~8歳(特に6歳頃)の子供に発症し、女児よりも男児に約5倍多い病気です。痛みは比較的軽く、股関節の両側性が約15%みられます。運動すると痛みが強くなり、大腿や膝にかけての痛みで始まることが多いです。機能障害を残す恐れがありますので適切な治療が必要です。

 大腿骨頭すべり症

大腿骨頭が徐々にすべることが多く、外傷などで発生します。原因は不明です。年齢10~16歳の成長期の男児に多く、両側性が約20%で、それ程の外傷でなくても発症します。肥満児に多く、成長ホルモン過剰に関係があるのではいわれています。初期の痛みは安静することで軽減します。股関節痛や疲労感などで、進行すると激しい痛みを伴う場合があります。

 特発性一過性大腿骨頭萎縮症

特発性一過性大腿骨頭萎縮症は、外傷や炎症など特別な原因がなくとも、股関節の片側に痛みを伴う骨萎縮が一過性に生じるもので、自然に回復します。年齢20~60歳が好発期で、年齢20~30歳で妊娠に関係していることが多いのですが、妊娠に関係ない女性や男性にも起こりえます。

 先天性股関節脱臼

先天性股関節脱臼とは、出生前後に股関節が外れる(脱臼)病気です。乳児期検診制度の充実により、早期診断・早期治療が確立されています。1000人~2000人に1人の出現率と言われています。通常、疼痛はありませんが、開排制限があるため、オムツの交換時に、無理な開排を強制されるので泣くことがあります。

 股関節亜脱臼障害

亜脱臼とは、関節が完全に外れてしまう「完全脱臼」に対して、亜脱臼は「不完全脱臼」ともいいます。正しい位置から狂ってはいるけれども大腿骨の上の端が 骨盤の穴にはまって部分的に接触を保っている状態です。

 単純性股関節炎

年齢3~10歳の小児の股関節痛の中で、最も多い病気です。急に歩く姿勢が悪くなったり、歩かなくなります。風邪が先行することが多く、股関節から膝にかけて痛みがあり、跛行(足を引きずる)、運動時の痛みや股関節の可動範囲が狭く、股関節周辺に軽い熱感や腫れが発現することもあります。特別な治療をせずとも通常1~2週間の安静で治癒しますが、2ヶ月ほど症状が続くこともあります。ペルテス病や化膿性個関節炎との鑑別が重要とされています。単純性股関節炎の原因は、最近ではウイルス感染という説が有力です。

 臼蓋形成不全

臼蓋形成不全とは、臼蓋(股関節の屋根の部分)の発育が不完全で大腿骨頭への被りが浅い状態です。原因は、先天性股関節脱臼によるものと、成長期に臼蓋が正常に発育しない後天的なものとがあります。中年以降に痛みが出て、はじめて臼蓋形成不全と診断されることもあります。

 - 股関節の痛み基礎知識

PC用

PC用

  関連記事