股関節痛情報館

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変形性股関節症の原因疾患

骨が成長する乳幼児や小児の時期に発症する股関節の病気が後遺症を残したり、変形性股関節症の原因疾患になることがあります。乳幼児期に良く見られる先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全は変形性股関節症の原因になる代表的な股関節の病気です。

発症率は低いのですが変形性股関節症の原因になる股関節の病気として、ペルテス病、化膿性股関節炎、大腿骨頭すべり症が挙げられます。子どもの股関節、特に乳幼児の股関節は柔らかく未発達で不安定な状態のため、股関節障害を発症しやすい傾向にあります。股関節は15歳ころまで成長するといわれています。

変形性股関節症の原因になる病気

 先天性股関節脱臼・臼蓋形成不全

先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全は、乳幼児の股関節の疾患としては珍しくない股関節障害の一つで、女の子の発症が圧倒的に多い疾患です。発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の多くは、育児の過程で股関節を脱臼しやすい姿勢におかれる外的因子(オムツや抱き方など育児習慣)が原因といわれています。脱臼は臼蓋形成不全を伴うことが多く、脱臼が整復されると臼蓋形成不全の多くが改善されます。臼蓋形成不全とは、股関節の臼蓋の発育が不十分なために大腿骨の骨頭を十分に覆うことができない状態のことです。乳幼児期に十分な対応対処ができればよいのですが、大人になるまで股関節の異常に気付かず、自覚症状が現れてから病院を受診し臼蓋形成不全が見つかることも少なくありません。
※先天性股関節脱臼は、周産期や出生後の発育する過程で脱臼が生じることから、発育性股関節形成不全と呼ばれるようになりました。従来の先天性股関節脱臼に、先天性股関節亜脱臼と臼蓋形成不全症の概念を含みます。

 ペルテス病

ペルテス病とは、大腿骨頭の血流が一時的に悪くなって大腿骨頭が壊死する病気です。年齢4~8歳(特に6歳頃)の子どもに発症し、男児が女児よりも約5倍と多い病気です。一時的な血行障害で後に血流は元通り正常化します。ただ、ペルテス病が進行する間に、壊死して弱くなった大腿骨頭が潰れて大腿骨頭の変形が残ったり、無症状のまま大人になって変形性股関節症の原因になることがあります。
※大人で発症する大腿骨頭壊死症も、血流障害によって大腿骨が壊死する股関節の病気ですが、ペルテス病との大きな違いは、大腿骨頭の再開がないことです。

 化膿性股関節炎

化膿性股関節炎は細菌感染が原因で股関節の関節包が化膿して炎症を生じる病気です。免疫力が低い乳幼児期に発症することが多いのですが、ヒブワクチンの普及により発症数は減少しています。化膿や炎症が続くと股関節の軟骨や骨が変形する後遺症が残り、変形性股関節症の原因になります。小児に特有の多く見られる単純性股関節症との鑑別が重要な股関節の病気です。

 大腿骨頭すべり症

大腿骨頭すべり症は、大腿骨骨頭の骨端線が後方にすべる(転位する)股関節の病気です。年齢10~16歳の成長期の男児に多く、原因不明といわれていますが、肥満とホルモン異常が関係していることは確かで、スポーツによる物理的な外力が関係しているともいわれています。大腿骨頭すべり症はゆっくり進行することが多く、あまり痛みががないまま経過して高齢になってから変形性股関節症を発症して、大腿骨頭すべり症が見つかることもあります。子どもの肥満が増えている日本においては、増加傾向にある股関節の病気です。

 - 変形性股関節症の原因

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